室内で植物を育てていると、「なんだか育ちが悪い」「ひょろひょろしている」「葉の色が薄い」など、光に関するトラブルがよく起こります。
その原因のひとつが、植物ごとに異なる“光の好み”にあります。
植物は大きく分けて、「陽性植物」「半陰性植物」「陰性植物」の3タイプに分類されます。
それぞれの特徴と、家庭菜園・水耕栽培における育て方のポイントを解説します。
目次
陽性植物とは?
強い日差しを好む植物です。
日光がしっかり当たる環境でよく育ち、光が足りないと徒長したり収穫量が減ってしまいます。
特徴
- 強い直射日光を好む
- 光不足に敏感で、徒長や成長不良が起きやすい
- 室内で育てる場合はLEDライトなどが必要になることも
室内での育て方
- 南向きの窓辺など、日当たりのよい場所に置く
- 補光用の植物育成ライトを活用する
- 十分な光時間(12〜16時間)を確保する
主な陽性植物の例
- トマト
- ナス
- ピーマン
- オクラ
- きゅうり
半陰性植物とは?
日光がなくてもある程度育つけれど、光があるとよりよく育つ植物です。
日照の少ない室内でも育てやすく、家庭菜園や水耕栽培でも人気の野菜が多く含まれます。
特徴
- 適度な光で元気に育つ
- 日陰でもある程度生長は可能
- 極端な直射日光は葉焼けの原因になることも
室内での育て方
- 東・西向きの窓辺、または明るい日陰に配置
- 補光ライトを併用すると生育が安定
- 通気性を確保して蒸れを防ぐ
主な半陰性植物の例
- いちご
- ほうれん草
- 小松菜
- レタス
- ねぎ
陰性植物とは?
強い光を嫌い、半日陰や日陰でも育つ植物です。
観葉植物に多いタイプですが、一部の香味野菜やハーブもこの分類に入ります。
特徴
- 弱い光でも育つ
- 強すぎる日差しには弱く、葉焼けを起こすことがある
- 明るい日陰や室内照明程度でもOK
室内での育て方
- カーテン越しの柔らかい光の場所がおすすめ
- 光が強すぎる場合は遮光する
- 適度に葉を清潔に保つことで光合成効率がアップ
主な陰性植物の例
- みつば
- しそ(大葉)
- みょうが
- クレソン
- ニラ
まとめ:植物に合った「光の環境」を整えよう
植物が快適に育つためには、光の強さや時間がとても重要です。
そのため、育てる植物が「陽性植物」「半陰性植物」「陰性植物」のどれにあたるかを知っておくと、照明や置き場所の工夫がしやすくなります。
特に室内での水耕栽培では、自然光だけでは足りないことがあるため、植物の特性に合った育成環境をつくることが成功のカギとなります。
「日当たりが悪いから無理かも…」とあきらめずに、自分の環境に合う植物を選んで、ぜひ家庭菜園を楽しんでみてください。
コメント