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はじめに|水耕栽培で油断しがちな「根腐れ」
「土を使わないから清潔で簡単!」というイメージのある水耕栽培ですが、意外と多いトラブルが「根腐れ」です。
根腐れは、一度起こると植物が元気を失い、最悪の場合は枯れてしまうことも。この記事では、水耕栽培における根腐れの原因や予防・対処法をわかりやすく解説します。
根腐れってなに?
根腐れとは、根が過剰な水分や酸素不足でダメージを受け、黒ずんで腐ってしまう状態です。
土のない水耕栽培では、根が常に水に触れているため、適切な環境を維持しないと根腐れが起こりやすいのです。
よくある根腐れのサイン
- 根が黒や茶色に変色している
- 根の先が細く溶けている・ぬるぬるしている
- 葉の元気がない(しおれたり、黄色くなったり)
- 水が臭う(腐敗臭)
見た目には分かりにくいですが、上の葉に異変が出たときは根のチェックも忘れずに。
主な原因とその対策
原因 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
酸素不足 | 根が常に水に浸かっていると、酸素が足りなくなり窒息状態に | 液肥の水位を調整。根の一部は空気に触れるようにする |
水の交換不足 | 古い水は酸素も栄養も不足し、雑菌が増えやすい | 液肥は1週間に1回、または水が濁ってきたら交換 |
高温・直射日光 | 容器が加熱され、水温が上がり腐敗菌が繁殖 | 容器は遮光する or 涼しい場所で育てる |
藻の繁殖 | 容器内に光が入ると藻が増え、酸素や栄養を奪う | 容器をアルミホイルや不透明素材で覆う |
エアレーション不足 | 酸素供給装置(エアポンプ)なしでは大型の野菜に酸素が行き渡らない | 必要に応じてエアーポンプ導入を検討 |
実際に根腐れが起きたら?
- 傷んだ根を切る
黒く変色した部分はハサミで取り除き、健康な根を残します。 - 液体肥料を交換
すべての水を捨て、清潔な容器で新しく作り直します。 - 環境を見直す
光の当たり方、水位、気温などを再確認。再発防止を徹底しましょう。
※復活できるかはダメージの程度次第ですが、早期発見がカギです。
根腐れを防ぐためのポイント
- 水位は根の下1/3〜半分を目安に(全部浸けない)
- 水や液肥はこまめに交換して清潔に
- 容器内に光が入らないよう遮光対策を
- 葉の元気がなくなったら根のチェックも忘れずに
- 必要に応じてエアレーションを導入
おわりに|水耕栽培の成功は「根」の健康から

水耕栽培は手軽で楽しい反面、根の管理に少しだけコツがいります。
根腐れを防ぐには、「水+酸素+清潔」がポイント。環境さえ整えれば、植物はしっかり応えてくれますよ!
ぜひ、健康な根を育てて、水耕栽培をもっと快適に楽しんでください。
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