野菜の葉が黄色になった?
現在、枝豆やオクラなど5種類の野菜を室内の水耕栽培で育てています。
栽培を始めて約1ヶ月、ある悩みに直面しています。
それは、野菜の葉が黄色く変色してきていること。

特に顕著なのは枝豆。
サイズ的には順調に育ってきているのですが、あきらかに葉が健康ではなさそうな色をしています。
私自身、野菜の栽培が初めてということでこれが普通のことなのか、異常なのであればどうすれば改善することができるのか何もわからない状態です。
この記事では、枝豆の葉の黄化の原因とその改善方法を検証しましたのでその結果を報告します。
現在の状況と考えられる原因

現在の状況は以下に示すとおりです。
- 種まきから1ヶ月が経過
- 室内で植物用ライト用いて栽培中
- ハイポネックス(成分量 窒素全量6% 水溶性リン酸10% 水溶性加里5% 水溶性苦土0.05% 水溶性マンガン0.001% 水溶性ホウ素0.005%)を1000倍に希釈してペットボトルに充填
- 水位は根が浸る高さ
- 培養液交換は週一



以上の条件から考えられる原因を挙げてみます。
ちなみにChatGPT先生に聞くと以下のような答えが返ってきました。

原因予想① マグネシウム不足
この葉っぱの葉脈が緑色でその間の部分が黄色に変色する現象を葉脈間黄化と呼ぶようです。
原因としてはカリウム、マグネシウム、鉄などの栄養素が欠乏していることが考えられます。
この状態になってしまった葉は最終的に枯れてしまいます。
確かに、現在使用している液体肥料の成分表をみるとカリウム(加里)5%、マグネシウム(苦土)0.05%と割合が低いようです。
どうやら現在使っている液体肥料は栄養素を追加で補給することが推奨されているようなので今回の原因の筆頭候補として挙げられます。
原因予想② 酸素不足
水耕栽培では根が常に液体にさらされているため、しばしば酸素不足により根腐れを起こすようです。
対策として培養液にエアレーションを設置し、酸素を供給することが一般的です。
また、根を全て液体に浸すのもNGで少し空気に触れる部分を作ってあげる必要があるようです。
水耕栽培が初めてなのでいったいどれだけ空気に触れさせる必要があるのかはわかりませんが、成長阻害の原因の1つとして挙げておきます。
原因予想③ 培養液交換頻度不足
現在、培養液は週に1回交換しています。
調べた情報によると交換は週1で良さそうなのですが、交換時期が近づくにつれてカビ臭い匂いが若干発生します。
培養液が古くなることも根腐れの原因です。
今回の症状との因果関係は不明ですが検証項目に加えておきます。
検証する4つの条件
条件① 液肥変更


変更する条件の1つ目は液体肥料です。
使用するのはハイポネックスジャパンの「微粉ハイポネックス」。
水耕栽培をされている方々の中では知らない人はいないアイテムのようです。
成分量を見てみると、
カリウム(加里) 5.0% → 19.0%(3.2倍)
マグネシウム(苦土) 0.05% → 1.5%(30倍)
と、大幅に増加。
こちらに肥料を変更してみます。
条件② 培養液の水位調整

現在、培養液の水位をプラコップの底に触れるようにしていますがこの水位を1センチほど下げ、根が空気に触れる割合を大きくしてみます。
液体に触れていない部分が乾燥してしまうのでは?とかなり心配ですが慎重に様子を見てみようと思います。
条件③ 週2で培養液交換
現在、週1で行っている培養液の交換の頻度を倍にします。
この方法では交換に伴って培養液中の酸素も補給できるため密かに期待しています。





現在の葉の状態がこちら。
さて、結果や如何に。
1週間後の結果


まずはこれまでと同じ条件で1週間経過した枝豆の結果です。
やはり新芽が出ても緑の色素が弱く、あまり元気がなさそうに見えます。
ただそんな状況でも成長はしているようで、枝豆の実ができていました。
もう少し時間をおけば大きくなりそうです。
条件① 液肥変更


液肥を変更した場合の結果です。
そのままの条件より新芽は緑色で力強いです。
大きな実もできてきて液肥の変更は成功だったと言えそうです。
条件② 培養液の水位調整

次に培養液の水位を下げて、根が空気に触れられるようにした場合の結果です。
そのままの状態よりも成長が遅く、葉もより枯れてきた印象です。
今回実験した条件の中では最も失敗だったと感じています。
やはり培養液に触れていない分、栄養吸収の効率が悪いのでしょうか。
カップの上にも根を張っており、その部分からの酸素供給で十分であると言えそうです。
条件③ 週2で培養液交換

次に培養液の交換頻度を倍にした場合の結果です。
この条件では観察期間が1週間であったため、条件を変えていない場合とほとんど同じ条件になってしまいました。
この株は元々他の株より少し成長が遅かったため、まだ実をつけるには至っていませんが、葉はきれいな色をつけいているように感じます。
もう少し頻度を上げるか、観察期間を長くすることで効果は顕著に現れそうですが現時点でも葉の復活に効果的であったと言えます。
追加条件 液肥変更 + 活力剤
最後に、この実験中に「活力剤」というものの存在を知り(無知ですみません…。)、使ってみることにしました。
ChatGPTの解答には鉄不足との指摘があったので、液肥の変更に加え、鉄を含む活力剤を加えてみることにしました。


使用した活力剤は「メネデール」という商品。
鉄を含み、発根を促す植物活力素です。



活力剤を使用するとみるみるうちに青々とした元気な葉がたくさん生えてきました。
大きな実もできており、明らかに改善していることがわかります。
ChatGPTの指摘通り、我が家の枝豆の黄化は鉄とマグネシウムの不足によるものであったと言えます。
さすがChatGPT先生です…。


オクラとチンゲンサイにも活力剤を使ってみると葉が元気になり、他の野菜でも葉の黄化は同様の原因であったことがわかりました。
活力剤恐るべし。
活力剤については以下の記事をご参照ください。

結論 葉の黄化は培養液の見直しで改善する
葉が黄化してしまった枝豆の原因を様々な方法を試して探ってみました。
我が家の枝豆の場合は「必要な栄養素が不足していること」が原因であることがわかりました。
植物の元気がない場合には、必要な栄養素を確認し培養液の組成を見直してみる必要がありそうです。
また、活力剤を使うことで植物を蘇らせることができる可能性があることがわかりました。
今回の記事が同じ症状に悩む植物の助けになれば幸いです。
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